自然との共生・昆虫観察

 自然は偉大です。蜂が消えれば、受粉ができなくなります。蜂さんは需要な役割を担っています。

 蜂というと怖がる人が多いと思います。上の写真は、「ハナ蜂」です。早朝から忙しく仕事をしていますが、仕事に夢中で人間には興味がありません。時々、ぶつかりそうになりますが、「どいて~急いでるの~~」と言ってるようです。怖い存在ではありません。この他、いろんな蜂や昆虫がいます。皆、毎日必死に生きています。それを見てると嬉しくなりますし、とても愛しい存在です。小さな蜂は、スズメ蜂に殺されてしまうことがあります。スズメ蜂も、もっと大きな恐ろしいスズメ蜂に殺されることがあります。自然界は厳しいです。毎年、蜂の観察をしていますが、必死で巣や子どもを守る姿は本当に愛しいです。

 ある時、観察していたハチの巣がスズメ蜂に襲われました。子どもをバクバク食べる脇に蜂はいました、震えているように見えます。それ以前、餌を運んでは食べさせている姿を観察していたので、悲しくて涙が出ました。大きな蜂を前に、無抵抗な蜂たち。子どもが皆殺しにされているのに、何もできないのです。震えるように縮こまり、それでも逃げない蜂たち。最後の子どもが食われるまで、彼らはいました。そして、全部の子どもが殺されてしまうと、巣を離れ、出掛けている仲間を待っているのか、近くの葉の裏に隠れていました。翌朝、全員でどこかへ飛び立ちました。自然界は過酷ですね・・・。

 最後の子どもが殺されるまで、逃げなかった蜂たち。こんな姿を見ていると、昆虫も愛しくなります。蜂と共存するには、草刈りをして、人間が歩く場所をつくることです。巣を攻撃したと思われれば刺されます。こんな簡単なことで、刺されずに済みます。

 残念ながら、除染が行われた昨年は、蜂の姿を殆ど見ませんでした。

                  2017.4.19、加筆